ビジネススクールの学習は極めて速いペースで進む。我が国では良く詰め込み教育の弊害が叫ばれていたが、むしろ詰め込み度合いはアメリカのビジネススクールの方が上だ。
殊にコーネル・ジョンソンではアメリカの数少ない祝日もその多くを無視して平然と授業が行われていた。アメリカ人でも苦労する程のペースなので、留学生にとっては尚更だ。
MBA生は大抵数年間の就業経験の後に再び学校というステージに戻ってきている為、勉強も課外活動も遊びもあれもこれも全部やりたいという状態で来る。そして、実際にあれもこれも様々な機会が与えられる。講義・講演会・就活セミナー・トレック・パーティー・演劇・ダンス・スポーツ大会等々、毎日のように何がしか開催されており、挙げればきりがない。しかし、時間にも自身の能力にも限界がある為、そううまくはいかない。あれもこれもやりたいが、あれもこれもやろうとすると結局何も出来ないという状況に陥るのだ。
実際、私も、せっかく来ているのだからと、コア科目が終わり選択の幅が広がる2年目の前セメスター、特別に許可を得て履修科目数制限を超えて、受講してみたが、完全に裏目に出た。あまりにも情報量が多過ぎて処理が間に合わず、課題も連日連夜徹夜でやったがそれでも終わらず、グループワークではチームに迷惑を掛け、終いには教授に「徹夜でやっているのですがどうしても終わりません。今回は提出できないので、後日別の課題を頂けませんか」などと泣き付く状態に陥った。しかも、それだけ努力をしていたにも関わらず、一つ一つに割けるリソースが少ない為、理解は浅く、身に付かない。当然、成績も悪い。得意だったはずのマーケティング系の科目に於いてすら「B」というビジネススクールでは恥ずべき成績を取ってしまった。
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