一方、このような努力の結果(?)最終セメスターでは卒業に必要な単位の取得がほぼ完了していた為、履修科目をファイナンス・統計等の苦手科目やビジネススクール外のものを含めた極めて強く興味を持っていたものにだけに絞り、余裕を持ったスケジュールを組んでみた。
するとどうだろう。苦手だったはずの科目もどんどん理解できる。先生が言っていることがするすると頭に入ってくる。言われたことはほぼ完璧に理解しているので、それに基づいた高度な質問ができる。そして先生もそれに答えてくれる。だから授業が楽しい。 この時期は、今日は どんなことを知り、吸収できるのだろうと、毎朝心が踊るようだった。最終セメスターにして、ようやく知的好奇心を満たすことの喜びを感じたのだった。すると、グループワークでもテストでも課題でも我ながらクオリティの高いアウトプットが出せる。結果、成績は「A」や「A+」が並ぶこととなった。
この経験から、自分のキャパシティには明らかに限界があること、キャパシティを超えるタスクを抱えるとパフォーマンスが著しく低下すること、しかし一方でタスクの量をうまくコントロールしさえすれば優れたアウトプットが出せること、を強く認識した。当たり前のことのようであるが、私にとってこれは重要な示唆だった。以前は、与えられた仕事は断ってはいけないと思っており、片っ端から受けていた。だが、良いアウトプットを出せなければ元も子もない。 パフォーマンスを最大化する為には、仕事を時には断る勇気を持つことが大切であり、その為には 自分のキャパシティとはどの程度のものなのかを正確に知ることが必要なのだ。さらに、不得手と思っている分野であっても十分なリソースを注ぎ込みさえすれば、むしろ人並み以上の結果を出すこともできるのだということ、つまりやればできるのだということが良くわかり大変自信になった。
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