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2026年3月26日木曜日

[駐在員のひとりごと] サッカー女子オーストラリア代表 Matildas について

 

サッカーAFC女子アジアカップ2026オーストラリア大会は決勝でオーストラリア代表 Matildas と日本代表 なでしこジャパン が激突した。タレントを揃えたなでしこが浜野まいか選手の見事なミドルシュートでの1点を守り切り、Matildasを下して見事優勝を決めた。私も現地で観戦しており大変感銘を受けたのだが、他方で驚いたのが入場者数だ。公式発表では74,397人に上っており、これは大会新記録である。正直、閑散としたオーストラリアのローカルクラブの試合を観てきた者としては信じがたかった。なぜ、これほどに観客が入ったのだろうか。

2026年2月9日月曜日

結局、我々はオリンピックの何に感動するのか

ミラノ・コルティナ冬季五輪が始まり、早速世は五輪報道一色となった。だが、オリンピックというものはなぜここまで人々を惹き付けるのだろうか。「感動するからだ」というのが端的な答えにはなろうが、では、我々は一体オリンピックの何にそこまで感動を覚えるのだろうか。

2021年7月23日金曜日

不要不急をなぜするか ― オリンピック・パラリンピック



「不要不急とは」

コロナ禍が始まって以降、違和感を感じてきたのが「不要不急」という言葉だ。何に違和感を感じたかと言えば、物事の要不要・急不急を第三者がジャッジして延期や中止を迫るという様だ。何が要であり急であるかなど、当事者にしかわからないのではないだろうかと感じたのだ。いずれにせよ、「不要不急」の声を受け、誰かにとっては大切な、多くのものごとが潰されてきた。旅行・修学旅行・忘年会・成人式・大学の講義・部活・レストラン・バー・ロックフェス等々。

2020年5月12日火曜日

コロナがもたらすスポーツ界の変化



言うまでもないが、コロナ禍のスポーツ界への影響は甚大である。

世界的にプロスポーツ興行が止まり、多くの競技団体・クラブの財務が危機的な状況にある。数多飛び交う言論の中には、そもそもスポーツ興行とは観客が “密”となることが前提であることから、コロナ後の世界では従来通りの形では存続が難しいのではないか というようなものも見られる。が、私はそうは思わない。

2019年10月27日日曜日

川崎フロンターレ GK 新井章太選手について



ルヴァンカップ決勝、現地で観る機会に恵まれたが、何とも素晴らしい試合で興奮冷めやらない。MVP はPKを2本止めた川崎GKの新井章太選手。これについて全く異論はないと思う。


MVPに輝いた新井選手。想像以上の苦労人だ。

2019年6月29日土曜日

B. League Management Cup 執筆記事 2. ―デジタルマーケティング― (2/2)


(本稿ではデロイト トーマツグループより2019/6/25に発行された「Bリーグ マネジメントカップ 2018」の中より、私が執筆した記事を転載します。著作権は同グループに帰属します)

COLUMN③

デジタルマーケティング (2/2)

今後の課題

 ここまで述べた通り、Bリーグのデジタルマーケティング戦略・施策は我が国のスポーツビジネス界において極めて革新的であり、既に多くの成果が挙がっています。ただし、Bリーグの挑戦はまだ始まったばかりであり、今後いかにファンを増やし、マネタイズに繋げていくかは引き続き課題であるといえるでしょう

B. League Management Cup 執筆記事 2. ―デジタルマーケティング― (1/2)


(本稿ではデロイト トーマツグループより2019/6/25に発行された「Bリーグ マネジメントカップ 2018」の中より、私が執筆した記事を転載します。著作権は同グループに帰属します)

COLUMN③

デジタルマーケティング (1/2)
近年のスポーツビジネス界では、デジタルマーケティングが非常に注目されてきています。我々デロイト トーマツのスポーツビジネスグループもこの流れはスポーツビジネスマーケットの発展・拡大には不可避であると考えています。BリーグマネジメントカップのKPIにおいて「SNSフォロワー数」を採用しているのもそのような背景があるためです。

2019年6月27日木曜日

B. League Management Cup 執筆記事 1. ―日本のスポーツの発展への期待を込めて―


(本稿ではデロイト トーマツグループより2019/6/25に発行された「Bリーグ マネジメントカップ 2018」の中より、私が執筆した記事を転載します。著作権は同グループに帰属します)

日本のスポーツの発展への期待を込めて

Bリーグの幕開け

Bリーグは2016年9月に開幕し、現在3シーズン目を迎えています。Bリーグ発足以前、日本バスケットボール界は長く苦難の時期を経験してきました。1990年代に一世を風靡した漫画「SLAM DUNK」の影響で競技人口が増加する追い風がありながらも、トップリーグがNBLとbjリーグの2 リーグへと分裂したり、複数のクラブが経営破綻したりと、運営上の問題を数多く抱えていました。特に2リーグへの分裂は、FIBA(国際バスケットボール連盟)から非常に問題視され、2014年にはJBA(日本バスケットボール協会)に対し、オリンピック予選を含む国際大会への参加資格剥奪という制裁が科されるに至りました。これを受け、川淵三郎・初代Jリーグチェアマンがリードするタスクフォースが組織され、その後、Jリーグで川淵氏の右腕として活躍していた銀行出身の大河正明氏を初代チェアマンに抜擢し、統一リーグであるBリーグの設立へと動き出したのです。



2019年1月23日水曜日

平成の終わりにスポーツビジネスを考える: ④中長期展望

Source: The Guardian
中長期的視点で日本のスポーツ界を考えると、東京オリンピック・パラリンピックを境に、「淘汰」がキーワードになっていくのでは無いかと思う。

2019年1月14日月曜日

平成の終わりにスポーツビジネスを考える: ③商業化

Source: Howmuch.net

商業化(≒お金を稼ぐこと)は必ずしもmustでは無いのだが、Jリーグのように、強化・普及・社会連携と言った理念を達成する為に商業化が必要であるケースは多い。どんな崇高な理念を掲げていても、お金が無いと何もできないからだ。
商業化は本邦のスポーツ界が最も先進諸国に遅れを取っているところと言える。何となく「スポーツを通じて利益を上げることは道徳的でない」と見做すような風潮すらある。しかし、そんな風潮はいよいよこの平成も終わろうとしている時代には捨て去らなくてはならない。価値のあるものには相応の対価が払われて然るべきだと思うのだ。

2019年1月9日水曜日

平成の終わりにスポーツビジネスを考える: ②マネジメント

出典:山田書店

②マネジメント

強化と対照的に圧倒的に時代にも世界にも取り残されたのが、スポーツ組織のマネジメント(と言うかガバナンス)だ。

特に、日大アメフト部・ボクシング協会・相撲協会の醜聞のオンパレードで日本のスポーツ界が平成も終わろうとしているのに未だ昭和一桁台な状態にあることが露呈してしまった。

ただ、私は個人的にこの点はあまり悲観していない。醜聞が話題になるのはそれが世に問題だと思われているからであって、問題視されることなくスルーされるよりよほどマシだと思っている。

醜聞で炎上した組織の人は「前はこんなことは問題にならなかった」等と嘆いていた訳だが、それは多分その通りで世の中が以前は容認していたのだろう。確かに、先輩からのシゴキなどは体育会では当たり前で、例えばスキージャンプ競技では、遠征先のホテルで、某超有名選手が先輩に全裸にされて手足を縛られたままエレベーターに放り込まれて他の客に見つかる様子を先輩たちが笑って見ていた、という話をその先輩が楽しげに語っていた。

しかし、世は変わった訳でハラスメントや危険行為等に対して相当風当たりが強くなり、それに合わせてスポーツ側も変わることが求められている。変わることができないスポーツやその組織には選手は集まらなくなる。他にいくらでも選択肢があるからだ。また、観客も醜聞ばかりのスポーツには愛想を尽かすだろう。そして、醜聞があるスポーツはレピュテーションリスクが高いので、スポンサーも集まらなくなる。すると、結局変われないスポーツやその組織は淘汰されて、健全な組織のみが生き残ることになる。

さて、「パワハラと強化は表裏一体」のような論調も依然根強い。「トレーニングに耐えるためにも鉄拳(あるいは口頭での)制裁は必要だ」というわけだ。しかし、「パワハラをしたら強くなる」と言うのはあまりにも乱暴で、強い相関があるとは思えない。もし、仮にそれが正しかったとしても、パワハラを続けることで選手も観客もスポンサーも集まらなくなったら、強化もへったくれも無いのだ。

故に、状況は早かれ遅かれ改善するだろう。

2019年1月6日日曜日

平成の終わりにスポーツビジネスを考える: ①強化

出展:朝日新聞

平成が終わろうとしている。
平成のスポーツと言えば、野茂英雄・イチロー・中田英寿・福原愛・羽生結弦・錦織圭等、国内から飛び出して世界に挑んだスター達が印象深い。グローバリゼーションの波がスポーツ界にも押し寄せたのだと言える。
その一方で、平成の終わりには、各種スポーツ組織の、グローバリゼーションとは対極にある旧態依然とした組織文化から発生した各種醜態が次々と明るみに出て、日本スポーツの先行きに不安を残した。
そんな一時代の終わりに、かなり大雑把な視点ながら本邦のスポーツ(ビジネス)界に関して勝手に考察した。以下4トピックについて。

トピック
① 強化
② マネジメント
③ 商業化
④ 中長期展望


これらについて軽く触れてみたいと思う。


① 強化
強化について見てみると、日本は世界的に見てもかなりの成功事例だと思う。
五輪での獲得メダル数は、昭和最後の大会のソウル(夏・ 14個)&カルガリー(冬・1個)から、平成の間にリオ(夏・51個)&平昌(冬・13個)へと爆上げ。
しかも、「お家芸」みたいな特定の競技でのメダル獲得に依存しているわけではないところが凄い。日本選手団は、リオ五輪では51のメダルを20競技41種目で、平昌五輪では13のメダルを7競技11種目で獲得している。多様な競技・種目でのメダル獲得に、日本スポーツ全体の強化がかなりうまくいっていることが良く表れている。
また、サッカーでは日本代表がW杯の常連になっていることも然りで、ロシアW杯優勝候補ベルギーをギリギリまで追い詰めたことで明らかなように、明らかに現在も強化が進みつつある。

これだけ強化がうまくいっている国は世界的に見ても珍しいと思う。とすると、これは海外へ輸出するに十分な財産と言えるのかも知れない。

実際に「強化」の海外輸出はサッカーでは行われている。大宮アルディージャはタイ・ラオス・インドネシアを中心にサッカースクールを実施しているし、ベトナムでは代表監督を三浦俊也氏が務めレベルアップに貢献したし、同様にカンボジアでは代表監督を現在本田圭佑選手が務めている。

残念なのは、他の競技で同様の動きがあまり見られないことだ。例えば、スキージャンプは日本では1998年長野五輪での大活躍が鮮烈すぎたのかあまり注目されていないが、その後も葛西紀明選手・伊東大貴選手・高梨沙羅選手・伊藤有希選手・そして新鋭小林陵侑選手等、世界トップレベルの選手達をコンスタントに輩出し続け、世界で注目されている。凄いのは(一時期を除いて)外国人コーチに頼らずに自前で強化してきたことだ。だが、日本からコーチが他国にスカウトされる等といったことは起きていない。言葉や文化の問題もあるとは思うが、多分日本スキージャンプ界で、そもそもそのような事態が想定されていない。

だが、これは日本で外国人コーチ達が活躍している様子を見れば、逆もあり得ることは容易に想像がつく。実際に上記のサッカーの他にも、シンクロナイズドスイミングの井村雅代コーチも中国代表を率いて大活躍した。やればできるということなのだと思う。

選手だけでなく、強化を担うコーチ達もジャパン・メソッドを持って世界へ羽ばたいていく、それが平成の次の世で起こることなのかも知れない。