2014年10月13日月曜日

<受験3>恩師の一発

今も変わらない一橋のゼミ室
「会社を辞めて、アメリカにMBAを取りに行こう」そう思い立った私は、とりあえず学生時代のゼミの恩師の元へ相談に行くことにした。先生は、就活から人生相談(恋愛を含む)等、ありとあらゆる相談事に対する的確な助言で私を含む教え子から絶対的な信頼を集めていた上に、一橋のMBAコースでも教鞭をとっておられ、尚且つご自身もプリンストン大学への留学経験を持っておられることから、様々なアドバイスをくれるに違いないと思ったのだ。

ところが、先生の口から出たのは辛口のアドバイスのオンパレードだった。
それも当たり前で、
・なぜMBAが必要なのか
・どこの学校へ行きたいのか
・いつ行きたいのか
・どんな準備が必要で、どれほどできているのか
等々の質問をされたが、私はいずれに対してもまともに答えられなかったのだ。MBAに行きたいと思い立っただけで、全く調査も論理武装も不足していたのだ。
最後に、「一橋のMBAにも根拠が薄弱なまま受験してきて、良く良く聴いてみると『辛い仕事から逃げたくて』などと述べるような受験生も多い。でもそんな人は絶対に合格させない。そもそも、君も新卒採用で人を選ぶ仕事をしてきたなら、どんな人間が採用されるか分かるでしょう?これまでMBA留学をしたいと相談してきた卒業生は何人かいたが、君が一番具体性が無い。」と、強烈な一発を頂戴した。自分の軽率さが恥ずかしくて仕方がなかった。


その後「俺みたいな奴にはやっぱりMBAなんて行く資格が無いのかなあ」などと思い、決意したはずのMBA留学からいつの間にか距離を置いてしまった。



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