2016年11月18日金曜日

<総括8>想像とのギャップ(2)

また、単位数がほぼ揃った最後のセメスターには、Downhill Skiing・Cross-country Skiing・Figure Skatingと3つも体育の授業を受講した。


これはビジネススクールの卒業認定単位には含まれるわけではないのだが、こんなことができるのもイサカならではだし、これも最後なのだからと思い、思い切って3つ同時に受講したのだった。何れの科目も10歳前後も歳の離れた学部生達に混じってだったが、本当に楽しかった。
特にFigure Skatingは週3回授業があったことに加え、キャンパス内スケートリンクを昼休みや授業の前後の時間は自由にリンクを使うことができたので、 毎日のようにリンクに通って練習していた。結果、わずか2ヶ月弱の期間だったにも関わらず、コーチに驚かれる程に上達してしまった。
自画自賛になってしまうが、実際、一緒に受講していた学部生と比べても明らかに圧倒的に上達した。社会に出る前の学生と一度社会人を経験した者とでは如何にこのような時間・機会が貴重なものであるかに対する考えが違うのだ。だから気合いの入れ方が違う。こんなに楽しいのだったら、最終学期まで待たずにもっと早く始めていればと今となってはもったいない気分ですらある。

このように、ビジネススクールの位置づけは「就職学校」であるとは言え、 自ら求めればジョンソンの中にもコーネル大学全体にも極めて多様な研究者や科目が揃っており、それらを活用する機会が揃っている。そもそも、コーネル大学の建学の理念は”Any person, any study”、つまり誰であろうともどんな分野であろうとも勉強できる学校をつくるというものであり、好奇心旺盛な人にはいくら時間があっても満足することのない、魅力的な環境が用意されているのである。

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