2026年1月28日水曜日

[駐在員のひとりごと] オーストラリアからの訪日旅行者について

オーストラリアのクリスマス休暇は1月頭に明けたものの、この時期、夏のバケーション期間ということで休暇をさらに取得してエンジョイするオーストラリア人は多い。私の職場も、1月下旬になってようやく大半の人が戻って来るに至った (1月の仕事始めはガラガラでフロアに2−3人という衝撃)。さて、休暇をどう過ごしたのかが話題になるわけだが、日本を訪れたという人の多いこと多いこと。

行った先を尋ねると、Tokyo・Kyoto・Osakaはもちろん、Hakuba・Niseko・Nozawa Onsenといった豪州人に人気のスノーリゾートや、中にはKinosaki Onsenなど、マジか…と思うような日本人でもなかなか行かない地名まで出てくる。それほど、オーストラリア人にとって日本の旅行先としてのプレゼンスは高い。

日本政府観光局 (https://www.jnto.go.jp/statistics/data/_files/20260121_1615-1.pdf)

日本政府観光局 (JNTO) の統計では、2025年は年間で延べ約106万人のオーストラリア人が日本を訪れたという。国民の約27人に1人が日本を訪れている計算となり、台湾 (3人に1人弱) や韓国 (6人に1人弱) にはさすがに及ばないものの、両国間の距離を踏まえると驚くべき数字だ。

SBS News (https://www.sbs.com.au/news/article/china-up-usa-out-where-are-australians-travelling-in-2025/xqa6cd2i0)

オーストラリア人の海外旅行目的地の統計を見るとどうだろうか。2025年、日本はインドネシア・ニュージーランドに次いで第3位の訪問先となっているとのことである。インドネシア・NZともに豪州の隣接国なので、遠隔地にある日本の人気が際立っている。そして、10年前と比較すると4倍近く増えているのがまた印象的だ。

日本の旅先としての人気の背景には、日本の魅力がより広範に理解されてきたことがある一方、昨今の円安や30年に渡るデフレの影響で日本が「安い国」となっている点は否めず、正直複雑な気分になる。

もっとも、我々が東南アジアや東欧をかつてより物価が高くなっても魅力さえ知っていれば訪れているのと同じよう、旅先としての魅力が伝わることこそが、未来を考えるうえではより肝要であろう。円安や物価もやがて調整されていくだろうし。

そして、日本で本物の和食を知ってしまった豪州人をターゲットに、本格日本食材をオーストラリアで販売する日本の食品会社も現れるなど、観光を起点にビジネスも広がっているようだ。このように、訪日期間中に旅行者を魅了し、帰国後も継続的に接点を持ち続けるようなビジネスモデル (地方創生におけるいわゆる「関係人口」の国際版みたいなものだろうか) を意識できれば、我が国のソフトパワーによる稼ぐ力もまた大きく伸びていくのかもしれない。

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