卒業式 |
本年5月末日にコーネル大学ジョンソン経営大学院を卒業した。卒業後は台湾への「里帰り」や ボランティア活動を行った後に、9月より某外資コンサルティング企業の東京支社で働き始めた。期待に胸を膨らませていたMBA生活もあっという間に終わってしまった。そんな間に卒業して3ヶ月が経過してしまったが、受験に3年弱の時間を掛け、金銭的にも莫大な投資をした2年間だ。一度総括を行わねばなるまい。という訳で、今、改めて、コーネルでの2年間を振り返ってみようと思う。
私にとってコーネルで過ごした2年間とは、授業でもグループワークでもアクティビティでも雑談でも、優秀なクラスメートとのあまりの差に絶望的に打ちのめされて 、しかしそこから何とか努力を重ねて追いついた…と思ったら別件でまた絶望して、再び何とか追いつく…というプロセスの繰り返しだったと思う。恐ろしい程の勢いで進む授業と課される課題に精神的にも肉体的にも追いつめられ、正直に言ってピーク時はかなり厳しく泣きそうにすらなったが、この繰り返しにより、あたかもスポーツのトレーニング後に一旦壊れた筋繊維が超回復するかの如く、以前の自分と比べ、精神的にも知識・スキル的にも大きく成長したと感じている。また、グループワークや様々な課外活動を通じ、不慣れな英語を使いながら、しかも一般的に大声を出すことが不得手な日本人の気質というハンデを背負いながらも、時に議論を促し、時に議論に割って入り、さらには議論がどう考えても間違った方向へ進んでいると思ったらブッタ切るようなスキル、タフさ、 そして図太さが身についたと思っている。
今、卒業し、実社会に戻るにあたり、果たして自分が学んだことが通用するのか、不安が無いかと言えばそんなことは無くむしろ大いにある。だが、そこには共に働く人や環境に関する不安はなく、日本にいても世界にいても同様のパフォーマンスを発揮する自信がある。そして、留学前は不動産業界に居続けることこそが機会的にも金銭的にも ベストオプションだったキャリアの幅が圧倒的に広がっている。「会社で失敗する=キャリアの終焉」のような認識を持っていたし、実際その通りだったのだろうが、今はむしろ失敗したら次を探せば良いと思えるし、実際に行き先もある。故に、不安を抱く代わりに逆に「これで成功したらどんなことができるだろう」という極めて前向きなものに思考そのものが切り替わっている。
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