2015年3月27日金曜日

<受験21>合格発表

インタビュー後に、ストレートに合格したのは2校だった。まず、St.Gallenより上海の地下鉄で帰宅中に通知の電話をもらった。次に、USC Marshallよりネット上で通知された。 — これでようやくサラリーマン生活を終えて、人生の次のステップに進むことができる — 2年間受験して初めての合格だったので、本当に感慨深かった受験した学校はどこも魅力的だったので、もちろん実際に行くことを視野に入れていた。

一方、Georgetown McDonoughUNC Kenan-Flagler、そしてCornell Johnsonからはウェイトリスト入り(補欠)を告げられた。ウェイトリストから脱出して、合格へ到達する為に、良く受験生界隈では「ウェイトリスト対策」が話題にのぼる。ウェイトリスト対策と言っても千差万別だが、学校に誠意を見せる為にビジットをしたり、TOEFLGMATの点数を上げたり、あるいは自主的に追加エッセイを書いて学校へ送る等が、メジャーどころだ。ただ、結局それが本当に繰り上げ合格に結びつくのか、効果は誰も知らない。ただ、私もそれまで、様々な合格者やカウンセラーの発言やブログで、「ウェイトリスト対策が生死を分ける!」等の情報を見てきたので、仕事をサボってビジットすることを覚悟しつつKarenに相談した。

私はこの時、Karen指導真髄を実感することとなる。私の相談に対し、Karenからは次のような返事が返ってきた。
「ウェイトリスト対策は、何をやったら良いというのは決まっておらず、追加エッセイやビジットによる対策はほとんど意味が無い。なぜならば、合格者というのは年齢・性別・国籍・人種・経験産業・語学力等様々な観点から、学年のバランスが良くなるように決めるのものだから。つまり、辞退者が出るか、学校側の求める基準やあなたのプロフィールそのものが変わらない限り、繰り上げ合格になることは無い。追加エッセイを書いたり、ビジットしたりしても、それが評価されて繰り上げ合格となるようなことは無い。私もアドミッションにいた時は、追加エッセイが届いても気にも留めず放置していた。だから、Johnsonへの追加ビジットも止めておきなさい。ビジットに使うお金と時間があるなら、あなたが行くことになるかもしれない合格校のUSCにビジットして合うか合わないかを見てきた方が良いし、キャリアゴール具体化の為に、色々な人に会って話を聴いてきた方が良い。」

良いカウンセラーとは、受験生が時間も資金も有限な中、彼らが持ち得ない知識や経験に基づいたアドバイスを提供することで、過度な負担を掛けずに、合格に導く能力を持つ人のことだと思う。ウェイトリスト対策にしても、「ビジットも追加エッセイもテストスコアアップもアドミッションへの毎週の手紙も、合格の為にできることは気合いで全てやりましょう!」などと言うカウンセラーもいるが、そんなのはカウンセリングとは言えない。全部やるに越したことないことなんて誰だって分かっている。だが、現実的にそんなのは不可能だからこそ、カウンセリングを仰いでいるのだ。

さて、Johnsonの場合Karenのアドバイスで、繰り上げ合格に向けて何をすべきかを直接アドミッションに質問したところ、本当に教えてくれた。「語学力アップの為に英語スピーチサークル”Toastmasters”へ参加の上、活動状況を報告」「キャリアゴール達成手段および達成できない場合の”Plan B”の具体化」とのことだった。TOEFLの点数があまり良くなかった為、先方提示の2点に加えて自主的にTOEFLも追加受験することとし、直ちにこれらの対策を開始した。

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