2015年3月4日水曜日

<受験19>インタビュー



さて、数多い
MBA受験のプロセスの一つにインタビューがある。面接により、エッセイやテスト等には表れない、候補者のコミュニケーション能力を測るのである。TuckFuquaは先述の通りオンキャンパスのオープンインタビューを受け付けている為、当方から受けに行ったが、通常は出願後書類審査を通過するとインタビューインビテーションが送られてきて、インタビューへ進むこととなる。


Karenの指導を受けた効果は絶大だった。先述の通り先行して受けたTuckとFuquaは落ちたものの、その後は出願後すぐにGeorgetown McDonoughSt.GallenUSC MarshallUNC Kenan-FlaglerCornell Johnsonと、次々とインタビューインビテーションが届いた。TuckFuquaで既にインタビューを経験していた為、それほど慌てることもなかった。

インタビューはオンキャンパスで受験しない場合、
   世界各地を巡回しているアドミッションスタッフと直接
   居住都市にいる卒業生と直接
   アドミッションスタッフとSkype
3種類の方法のいずれかを以って受験することとなる。

私の場合は、Georgetownが上海でアドミッションスタッフと、UNCが上海で卒業生と、そしてSt.GallenUSCCornellSkypeでの受験だった。一見、アドミッションスタッフと直接というのが一番やりやすく、Skypeはできれば避けたいもののように思えるが、一通り経験してみて必ずしもそうでは無いことがわかった。例えば、Georgetownの場合、受験日がアドミッションスタッフが世界を巡るインタビューツアーの最終日であったからか、先方がくたびれきっていて極めて反応が悪かった。そして、結論を言ってしまうと、私は直接受けた学校は全て落ちたかウェイトリスト(補欠)入りで、Skypeでインタビューを行った学校からしか合格が出なかった。



St.GallenSkypeインタビューは特に特徴的で、3日前に課題(企業・労働倫理に関する問題)を与えられ、それに対して5分間で自身の考えをプレゼンテーションする形式のインタビューだった。ただ、プレゼンテーションだけではなく、その後一時間半にもわたり、ひたすら自身の経歴について重箱の隅を突くような質問を浴び、丸裸にされた。

「中国で苦労していることは何か」「中国語は話せるのか」「なぜせっかく中国に行っているのに中国語を話せるようにならないのか」「受験校はどこか」「前回GMATを受けてから時間が空いているが、その間に他校を受験しなかったのか」「MBA行かなくても転職の道だってある。何でそうしないのか」「君はみんなの先頭に立って引っ張るような”将軍”のようなリーダーには見えないが、リーダーシップは発揮できるのか」等々。初めは焦ったが、途中から開き直ってしまい、英語を間違っても気にせずバンバン答えていった。
こちらからの質問では、カウンターパンチとしてSt.Gallenの知名度の低さを指摘し、広報戦略等は無いのか、日本の受験生が何を求めているか知らないのか等を尋ね、一矢報いてやった。

1時間半はさすがに疲れたが、何とも達成感のある面白いインタビューだったと思う。St.Gallenは知る人ぞ知るスイスの名門校で、1学年30人しか受け入れない。私も知らなかったが、「雰囲気がTuckに似ているから」と、Karenの強い勧めで受験したのだった。知名度の低さについては、面接官曰く、本当に来たいと思っている人だけに来て欲しいので、むやみやたらと受験して欲しくないそうだ。

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