学生時代からスキージャンプの目標があった為、トレーニングを重ねて体づくりをしてきたが、選手として競技を諦めた途端にモチベーションを失ってしまい、またMBA受験準備もあって、6年間くらいまともに運動をしていなかった。コーネルに入った後も、もちろん授業についていくので一杯一杯だったので、運動どころではなかった。ただ、最終セメスターは時間に余裕ができたこともあり、同期だったロースクール生の友人の誘いに乗ってイサカのハーフマラソン大会に出ることにした。私は高校時代は陸上部で中長距離を走っており、且つ大学時代もジャンプ競技と平行してクロスカントリースキーをやっていたのではあるが、正直に言って走るのは嫌いだった。陸上部は仲の良い友達が入ったのでそれにつられて入ったのだが、毎日のトレーニングが苦痛でしか無く、一度も楽しいと思ったことは無かったし、クロスカントリーはノルディック複合競技として大好きなジャンプ競技とセットだったので、何とかモチベーションを保つことができたという状態だった。そうは言っても、大会に出る以上、トレーニングはせねばならない。
嫌いだったランニングだが、やってみると意外とハマっていく。せっかく大会に出る以上 、21kmを1時間半以内で完走という目標を立ててみたのだが、その為には必然的に一定の強度のトレーニングメニューを日々こなす必要が出てくる。それをある程度こなしてくると、今度はせっかく積み上げてきたトレーニングの成果を毀損することが怖くなり、サボらずにトレーニングを続けることとなる。トレーニングを休むと目に見えて身体が鈍るので、それが怖くなるのだ。言わば恐怖のモチベーションだ。この繰り返しで、3ヶ月間トレーニングを続けた。また、同時期には先般述べた通り、Downhill Skiing、Cross-country Skiing、Figure Skatingの体育3科目を受講していた為、多い日には一日5〜6時間くらい身体を動かしていた。結果、6年間のブランクを感じさせない程に、身体のキレを取り戻すに至った。大会本番では、結局目標タイムを2分下回る結果となってしまったが、その後あった5km走では3位入賞など、結果も付いてきた。
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